無題

他人のパートナーのことを「旦那さん」「ご主人」「奥さま」と呼びたくない呼びたくないと管を巻いていたら、そうかそうかもしれないね、と前置きをされてから、「でもそれは、その人がどう呼ばれたいかによって変えてもいいんじゃない」とポツリと言われた。右目からウロコがぽろっと落ちた。まばたきをしたら両目からぼろぼろ落ちてきた。この人は本当にすごいな。わたしが自分という小部屋の中で「これは良い」「これは良くない」と物事をせっせせっせと仕分けている間に、彼は他人の立場にすっと立ってなにかをしている。こういうところが好きだな、と強く思う。

久しぶりに名古屋でのデートだった。お友達の結婚式で朝まで飲んできたんだって。弟さんに二人目が生まれたんだって。めでたいことだらけだな。彼には大事なものがたくさんあるなあ。

 

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