お正月の話

空気の澄んだ日だった。お正月って、どうして天気が良い日ばかりなんだろう。町は静かで、玄関周りにお正月飾りを置いている家があちこちにある。わたしも彼も紺色の服を着ていた。

にこにこしていて快活なお祖母ちゃん、にこにこしていておだやかなお祖父ちゃん、たくさん話しかけてくれるゆったりした話し方のお母さん、とても背が高くて落ち着いているお兄さん、受け答えの仕方がとってもとっても似ている双子の弟さん、そして弟さん夫妻の娘さん。眉がそっくり彼のものだ(彼というか弟さんに似ているんだけれど)。弟さんのお連れ合い、叔父さん叔母さん双子の従兄弟。お祖母ちゃんのご実家のものだという九州の魚介、お湯割の芋焼酎。実家や従兄弟の居間で見る駅伝が流れている。駅伝のチャンネルは自分では選ばないな。

双子だから彼の名前と弟さんの名前をくっつけて呼ばれていたり、大工だったお祖父ちゃんのお手製の掘りごたつだったり、娘さんがねこのことを「わんわん!」と言って喜ぶことだったり。その何もかもがたのしくていやもちろんその時はとてもとても緊張していたんだけれど、誰かの家族、誰かの親族の中にやわらかく包んでもらったような感覚で、それを彼の家族から知ることができてわたしはとてもとても嬉しかった。

大切に思っている人たちに会わせてもらうことが、こんなに嬉しいことだと思わなかった。この人を愛していると思った。「愛している」とこんなにも強烈に思ったのは初めてのことだった。お正月から感動で泣いてしまったし、2018年は幸先が良い。

 

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人生を大人になったことを、腹の底からエンジョイしているカワウソ祭さんのことはTwitterで見ていてとても好きだなあ好きだなあと思っていたのだけれどここだけの話(?)わたしは彼女のことをずっと男性だと思っていた。

 

彼の大事にしているものを大事にしよう。わたしが大事にしているものを知ってもらおう。それからわたしが大事に思っている人にも彼を知ってもらおう。我々はしばらく離れて暮らすけれど、わたしも格好いい恋人であれるようにするぞ。

 

 

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