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2017/04/30

2017/04/23

一人暮らしをしている女性のおうちに一人で遊びに行ったのは、そういえば初めてな気がする。歩くのがはやい彼女と、大量のビールを抱えて、すっかり葉桜になってしまった駅前の道を抜ける。日差しが直線だ、もう夏だ。切って炒めるだけ、煮るだけ、焼くだけ、というような料理を、彼女はくるくる踊りながら作ってくれる(わたしは洗い物をし、野菜を袋にしまって冷蔵庫にしまうという役なので、作ってくれたという表現で正しい)。冷蔵庫を開けるたびに変なおもちゃがダミ声で「こんにちは」と話しかけてくる。ビールを飲んで、一つ食べ終わったらビールを飲みながら作り、また食べ終わったらビールを飲みながら作る。身軽で気軽でだらだらしたお昼ご飯。

彼女の住んでいる街は静かで、さっき見た2匹のボーダーコリーの声が遠くで聞こえる。夏の日差しが白いカーテンを透かしている。

わたしたちは同じ会社で働いていて、でも彼女は全然違うことを勉強してきて今も全然違う内容でお金を稼いでいるのだけれど、彼女の勉強への姿勢、社会への姿勢、自身の人生への姿勢がとてもすきだ。一緒にビールを飲めてうれしい。

 

 

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