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2016/03/17

「だれかのことを強く思ってみたかった」

じわじわ溜まるもの。レモンを見たとき溜まる唾液だとか、冷え切った体を湯船につけた時の感覚だとか。ガツンと衝撃がくるわけではなく、それに身を任せているうちにだんだんとゆっくりと何かが溜まっていく。角田光代の文ですきなところは、そういうところ。佐内正史のことを知ったのは、大学の図書館。なんでもない、と最初は思った。でも写真集のページをめくるうちに、どんどんその魅力を理解した。小タイトルは、角田光代文、佐内正史写真の短編集のタイトル。最初「ふうん?」と思っていても、半分を過ぎたあたりでおなかの下のあたりに溜まっていた気持ちに気づいた。読み直してよかったー。この二人のペアいいなあ

 
バッテリー
アニメ化ですね。小学校六年のときに観に行った、林遣都主演の映画をよく覚えている。片田舎の窮屈な校舎に差す日の光、マウンドの土けむりの匂い、夜巧が電話している奥で聞こえてくる虫の音、木造の家の匂い、いろいろなものが押し寄せて気持ちが悪くなった覚えがある。原作でも風景描写にクラクラした。
 
わたしが覚えていられる俳優はものすごく数少ないのですが、林遣都はその中に入っています。悪の教典での役がゲイの美術教師と関係を持つ男子高校生なんですけど、メチャクチャえろくてメチャクチャよかった。芸能人の方々は髪型がコロコロ変わるので全然覚えられません。つまりわたしは普段も服装や髪型で人物を判断しているのかもしれない。全員坊主の全裸になったら見分けられる自信がない
 
サイコ・キラーな主人公が終盤からシューティングゲームのように殺していくシーンしか印象に残っておらず、当初「へー」としか思わなかった。でも演劇関係の授業で「主人公蓮見が口笛を吹いていた曲がモリタート」という話を聞いて、「教養がなければ何も楽しむことができない‥‥」と愕然としました。モリタートを聞くと背筋がぞっとする。良い教訓になった。
 
現在第4世代8GBを使っているので、曲を選びに選びぬかないと容量が足りない。そうすると「ながら聞き」をするためのiPodには、思入れの強すぎるアーティストは入れていない。新曲やラジオは正座しながら聞くようなアーティストはitunesとCDラックに眠らせている。かっこつけたいお年頃なので、かっこつけたアーティストばかりiPodに入れた。フリッパーズ・ギターとかサケロックとか入ってる かっこついてる?
 
気まぐれロマンティック
「ホントは本気であたしを叱ってくれる大事なひと …なんて言ったらアイツは 得意気になるから もう褒めたりしない」それなんて長男松ユメだよ
 
自分で書いている話
モデルになる人物の言動が非常に遅いので、それに合わせていると自然と大長編になる。ノリで書き始めたので、もう二人が付き合う前で力つきる可能性が高い。でもぜったいにスパッと行動できるやつじゃないんだよ〜もだもださせたいんだよ〜君に届けかよ〜。そうしてストーリー構成に気を取られていると、章節同士の色が似通ってきたりする。全体を見て細かいところを見て、取捨選択していく。遠い目で見て近い目で見て、バランスを保つ。デッサンに似てるね‥‥‥と思うんだけど、わたしは何事も最終的に「デッサンに似てるね」と言っている気がする。
 
 
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