2016/10/10

祖父が死んだことについて話して、牽制をしたつもりだったけれど効果なし。我が幼馴染は強い。彼女の、わがままで歯に衣着せず自分の話をするところが好きなのだけれど、この件についてはかなりストレスが溜まってしまった。わたしの思い出はきれいなままにしておいてほしい。

そんな状態だったので楽しい会合のはずが疲れてしまって、映画を観ながら寝ようと思っていたところにメッセージ。「今日の夜空いてない?」誰にも会いたくない今日はおばあちゃんとご飯が食べたい。今から寝たいし映画観たいし仕事の調べ物をしたい。その旨を正直に伝えて、そのあとでよければと言ったけれど、気を遣ってくれたのかまた今度ねと言ってくれた。寝てご飯を食べたら元気になってきて、ああやっぱり会えばよかったと後悔した。会って甘えればよかったこんなことがあってああ言われてと泣きつけばよかった。会社の後輩に人の死についての話で泣かれたことあんのかな。「なるべく近いうちに会いたい」と言われて嬉しくないわけがない。昨日も明日も会うじゃんか。今日会ったら13日連続で会うところだった。そう思いつつも「なるべく近いうちに!」と返信する。

 

 

493文字

2016/10/09

夜中、窓を打つ雨の音で目が覚めた。びっくりしてこわくなってでも面白くて、まどろみながら笑ってしまった。朝目が覚めたとほぼ同時に、メッセージが届く。「おはよう、秋だね」と言って笑うから、わたしも笑って「秋ですね」と答える。

 

サービスエリアでお茶を買おうとして、いつも通り『綾鷹』を手に取ってから、遠足には『お〜い、お茶』だろうという話になり取り替える。そんな情緒をわかってくれる。なぜか一日中ジョンと呼ばれる。初遠出デートでd&departmentってシティボーイじゃん。真正面でご飯を食べているとよく目があう。カリモクのソファに座って「もうこれテレビ見てるよね」「あっちに窓ありますよね」という茶番。(500)日のサマーだった。わたしがお手洗いに行っている間、外で田んぼと電車と富士山という贅沢な風景を眺めているから、こっそり店内でものを買って駆け寄る。包装紙がとてもかわいい。彼の子どもの頃の話とか、家族の話とかを聞く。「滝まで徒歩2分」。思ったより舗装されていて思ったより観光地化していたので笑ってしまった。手軽な滝。一番最近行ったのが養老だったのが悪かったのかもしれない。音と川がきれいなのが良かった。「あれって〜ですか?」と聞くと真面目な声色と真顔でそれっぽいことを答えてくるので笑ってしまう。テイク2までやったのに途中で笑ってしまう。犬。ぶさいくでボサボサの犬に「ジョン」と名付けるので「コラッ」と怒る。彼に似た犬が接客してくれた。わしゃわしゃと撫でる彼の手つきに、動物のお医者さんになりたかったという少年の彼を見る。夜のサファリゾーンは動物たちがうろうろしていてよかった。「車の中でムーミンビスケットを食べながら野生っぽく飼われた動物を眺めるだなんて贅沢な遊びですね」。動物って久しぶりに見たかもしれない。キリンはでかい。ドライアイスのような霧が一気におりてきたので夢の中かと思った。霧の中を走るのは初めてだ。サービスエリアのうどんが食べたいですと言ったら安心したような声を出すので、最初から言えばよかった。サービスエリア好き。平成お金を払う合戦。ここは会社じゃねーんだぞ、頼むから払わせてくれ。券売機前でキャッキャしてしまったのでバカップルかと思われていたかもしれない。付き合っていません。うどんを食べながら寝そうになってしまい、それから5分くらい眠かった。コンタクトがぱしぱしする。ヨボヨボ歩いていると腕を取ってくれる。すぐに放されるので、なんだか複雑な気持ちになった。平成お金を払う合戦2。彼のポッケに無理やりお札を突っ込んで逃げる。わたしは売春するおっさんか?本日初めて手をつなぐ。酒が入ってない状態は初めてだ。一瞬ビクッとしてしまった。双方指輪をジャラジャラ付けているので、繋いだ手について言及される。言及されると照れてしまって「う、あ、そうですね」としか言えない。車の中で、話したいことや相談したいことがたくさんあったのだけれど、なんとなく遠足っぽくないし言い出せなくて別のことばかり話していた。悩んでいることはあるか聞かれた。眠くて頭が回らない。考えていることや考えなくちゃいけないことはたくさんあるけれど、悩みというには語弊がある気がしたのでショートブーツの話をしてしまった。彼から聞いた話を今度きちんとフィードバックしたいと思う。自宅近くのコンビニ前で、二人してストレッチをする。どうしていいのかわからずぼさっとしていると、肩を揉んでくれるので「アー」という声を出してしまう。いやいや立場が逆でしょうと言って辞めさせたけれど彼の肩を揉む勇気はない。まずでかいし。こちらから触れたり、触れるのを許したりしてしまうと、もうなんだかだめな気がして、目も合わせられなかった。いつものたれ目でこちらを見てくるので、どうしようもなくなってヘラリと笑っておく。

 

帰宅してから落ち込んでしまった。わたしは何をやっているんだ。自分の言葉で自分の首を絞めて、でも言ったことに後悔とかはなくて、でもきちんと浅ましく期待していた。首を絞めていると思っている時点で、本当に嫌な女だ。最低だこんなの。「ありがとうございました」を言い換えた、使い古した言葉ばかりをぽちぽち打って、彼の返信を待っていたはずなのに、見ないまま泥のように眠ってしまった。だれかおれを殺してくれ。そう思ってから、尻拭いまで他人に任せるなんて本当にわたしはだめなやつだと思い直してさらに落ち込んだ。デートに行って落ち込むのは初めてだ。

 

 

1858文字

2016/10/04

なんだかんだでまたデートである。会社帰りになぜか焼肉、25時までやっているアイスクリーム屋さんに行って食べながら歩く、コンビニのカフェオレを回し飲みをする、でっかい歩道橋に上ってやけに白い外灯に照らされた彼を見上げる。

 

116文字

2016/10/02

フィルマークスを把握されているので、映画をマークすると暇だと認識されるらしい。ぶん殴るぞ。わたしは一人で過ごす時間も立ててある「予定」だ。殴ると思いつつ 今から飲みに行こうと誘われれば浮かれて承諾。話しているとわたしが大学の時お世話になった先生2名ほどと知り合いいうことが発覚したので興奮してしまった。この人脈おばけめ。

比較的べろべろに酔っ払ってしまった。袖をトマトソースで豪快に汚していることを、のっそりとした、柔らかい手つきで教えてくれる。化粧室で洗ってビタビタになったシャツを何度も笑われる。お店から出て、乾いた?と、また腕をとられた。こんなに柔らかく触れてくれる人は初めてだ。酔っ払いついでに支えてもらいついでに手をつないでくれた。これ恋人つなぎじゃあないか。酔っ払いには何が何だかわからなくてそのままつないでいた。改札に入ってから振り返ってみるけれど、彼は振り返らない。周波数は合ってはないもよう。(バクマン。)恋とは。

 

 

420文字

2016/09/24

午後からみんなで鍋をする予定になっていて、それがひと段落したら二人で抜け出して映画を観に行く予定になって、そうしたら迎えに行くよと言っていただいて、するとモーニングに行こうと誘われた。つまり朝から晩まで一緒にいることになっていた。ヒー。ものすごく楽しみで早起きできた(まあ待ち合わせ30分前の起床なんだけれど)。
いろんな話をして、わたしはやたらとはしゃいでしまって、すごいものは「すごい!」、ぎゃーっとなったのは「ぎゃー!」、ウノのときは「ウノ!」と叫んでいた。セルフのガソリンスタンドで給油をするだけであんなに楽しめる女は彼の周りには多分わたしだけなんじゃないだろうか。ハイオク満タ〜ン!!!
 
話を聞いていると、今まで感じ取ってきた通り彼は中高のスクールカースト上位に居たチャラチャラした男性で、彼のお付き合いしたことのある女性とわたしは正反対のタイプとのことだった。彼の話によると、どうやら世の中の女性の大半はLINEの返信がもっと早く、会いたいと素直に頻繁に伝えるそうだ。ははあ、なるほど、西野カナだな。
わたしは彼がお付き合いしてきた女性とはかけ離れている女らしいのだけれど、わたしが一人で過ごす時間を愛していることを、彼はきちんと(言わなくとも)理解してくれていた。そういうところが良いと思うよと、いつもの60%の声色で言った。力説するでもなく、テキトーに流すでもなく、テンション60%というような、いつもの話し方。少し笑っている。
 
今までのデートとは違って、「この人わたしのことすきなのかな?」と思う瞬間が何度かあった。驚くべきことに。それでもわたしが手放しで「あなたがすき!」とアピールをできないでいるのは、彼が本来そういう人間であるというところだ。女たらしどころか、人たらし。老若男女構わず、みんな彼のことをだいすきになってしまうのだ。
 
映画館の前で、ニッコリ笑っていい匂いがすると言われた。さっきつけ直したところなのできっとオードトワレのことだろうと思ったけれど、笑いながら「キャラメルポップコーン?」と言ってしまった。すぐふざけてしまうのよくない。うけてもらえたけれど、笑ったその後すぐ「君だよ」と言われてしまったので、わたしは俯いてモニョモニョ言うしかなかった。わたしが何て答えたかは覚えていない。
 
レイトショーが終わって25時頃、家の前で降ろしてもらう時、お礼を伝えると腑に落ちない顔をされた。……わたしは、これを知っている。例えば、前の恋人が恋人になる前、彼がやたら無口になってしまったので仕方なく無言で二人でてくてく歩いていたら、別れ際言いにくそうに、「あー、えー、好き」と告白された時。彼の言葉を待っていたら、「明日予定ある?」と言われた。ない、DVDを2本見る予定だと正直に伝えると、「じゃあさ、今からどっか行かない?」とのこと。頭の中にカラオケ(選択肢) / 居酒屋(選択肢) / 25時(状況) / 多分心配して待っているのだろう親の顔(予想)が走馬灯のように駆け抜けていく。実家暮らし箱入りでも遊びたい年頃の女子大生か。二つ返事で頷いてドライブに連れて行ってもらう。つまり朝8時に集合して27時に解散という健康なんだか不健康なんだかわからないデートだった。深夜に三ヶ根スカイラインは通れない。
 
 
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2016/07/29

webってなんなんだろう、とぼんやりとした考えをぼんやりとした頭で毎日思っていて、でもその答えにたどり着けるような書物を探し出す気力とやる気もなく、またリクルートスーツを着ていた時の自分の嗅覚を否定するようで誰にも何にも言えなくて、わたしは何がしたいんだっけ・何をしている時が一番たのしかったんだっけ・どんな大人になりたいんだっけと、頭だけが疲れて体は全然疲れていない状態で地下鉄に揺られる。そんな毎日。多分大半の新入社員が今の頃同じことを考えているんだと思う。遅れてきた五月病みたいなもんだ。

あの時培ってきたものたちが、薄皮をはがすようにどんどん溢れ落ちていってしまう。割り切ってきたのは自分を否定されたくないから。毎日脳みそがしんでいく。

 

コーダーさんがお昼に連れ出してくれて、うっかりいろいろあってマジで恋なんじゃないかと思ったりもしたんだけれど、そんな浮かれた出来事もなくおなかとやる気がぐんぐん満たされていった。あと罪悪感もぐんぐん育ってしまって少しくるしい。右も左も上も下もわからない(本当のことを言うとわかる気もなかった)おどおどしているわたしに、指針をグサグサと立ててくれた。この人に認められたいと、思った。自分のために仕事をするということばかり考えてきた4ヶ月だったけれど、はじめてがんばる理由に他人を入れる。わたしに足りなかったのはその気持ちなのかもしれない。この人についていくぞと思わないと、やる気を出すことはわたしには難しかったらしい。わたしがいたかったのはここじゃないのかもしれないと思って立ったり座ったりしていた椅子だったのだけれど、たくさんのことを知りたいならwebやってみてもいいジャンッ。背もたれに体重をかけてみよう。「あと8ヶ月後、次の新卒が入ってまでに、この状況が何も変わってなかったら、その時は死のう、と。」(おやすみプンプンのオマージュなので死にません)

 

 

804文字