無題

うまくいかず悔しいことがあって数週間クヨクヨギリギリしていたけれど、春の匂いとじんわりとあたたかい日差しを浴びて少しずつ自分を取り戻しつつある。

名古屋にいることに罪悪感がある。ずっと。就職活動に疲れてしまってがんばれなかったこと、次の働きぐちを探し考えているけれどのろのろしていること、面接でうまくいかなかったこと。くだらない仕事をこなすことが、離れて暮らしていることが、わたしが疲れて諦めて置き去りにしてきたことたちのせいであることにおなかがずきずきする。つまんない二年間にしちゃったな。と思っている今日この頃であるため自分を取り戻しつつない。

 

 

279文字

無題

間違えることに疲れた。「若いんだから失敗してもいいんだよ、もっと積極的にやって」というありきたりなセリフを聞いて、ふつふつと怒りが湧く。元来こうしたらいいかなと新しく考えることがすきで、かつ自分の考えに頑固だ。悪く言うと思い込みが激しく思慮が足りない。それは分かっている。短所でもあるけれど長所でもあると思っているので、できるだけがんばって長所のように見せてきたつもりだ。

わたしが間違えたとき曖昧に薄く笑ったのはだれだ。わたしが間違えたとき辞めさせる方向に持っていったのはだれだ。わたしが間違えたとき一切古いやり方を変えなかったのはだれだ。わたしも人間なので正解を出したいし褒められたい。失敗をしてもいいなら失敗したときの対処の方法を変えろ。

それができないのに失敗してもいいだなんて、間違えても疲れない人間に言ってくれ。

 

 

370文字

無題

他人のパートナーのことを「旦那さん」「ご主人」「奥さま」と呼びたくない呼びたくないと管を巻いていたら、そうかそうかもしれないね、と前置きをされてから、「でもそれは、その人がどう呼ばれたいかによって変えてもいいんじゃない」とポツリと言われた。右目からウロコがぽろっと落ちた。まばたきをしたら両目からぼろぼろ落ちてきた。この人は本当にすごいな。わたしが自分という小部屋の中で「これは良い」「これは良くない」と物事をせっせせっせと仕分けている間に、彼は他人の立場にすっと立ってなにかをしている。こういうところが好きだな、と強く思う。

久しぶりに名古屋でのデートだった。お友達の結婚式で朝まで飲んできたんだって。弟さんに二人目が生まれたんだって。めでたいことだらけだな。彼には大事なものがたくさんあるなあ。

 

354文字

無題

同じやり方で愛してほしいと思ってしまいがちだが それは相手に失礼だし自分も悲しいし巧く調整出来ないなら諦めた方が良いようだ

 

 

68文字

無題

破られた約束に対してすぐ怒ったり非難したり出来ないくせに 一人でぐるぐる考えて「あーあ」と自分の中だけで思うの 二人にとって全く意味がないな どうしたら上手にケンカできるんだろう 物理的な距離はケンカを難しくさせるな ちょっと疲れてきた

 

 

127文字

無題

褒められても嘘な気がするし 本当に褒められたい人には褒められない だから全然満足いかない わたしはねえ君に褒めてほしいんだよ がんばったねとか遅くまでお疲れさまとか努力のことを言われたいわけじゃなくて 単純にすげー・かっこいいーって言われたいんだよ

 

 

132文字

お正月の話

空気の澄んだ日だった。お正月って、どうして天気が良い日ばかりなんだろう。町は静かで、玄関周りにお正月飾りを置いている家があちこちにある。わたしも彼も紺色の服を着ていた。

にこにこしていて快活なお祖母ちゃん、にこにこしていておだやかなお祖父ちゃん、たくさん話しかけてくれるゆったりした話し方のお母さん、とても背が高くて落ち着いているお兄さん、受け答えの仕方がとってもとっても似ている双子の弟さん、そして弟さん夫妻の娘さん。眉がそっくり彼のものだ(彼というか弟さんに似ているんだけれど)。弟さんのお連れ合い、叔父さん叔母さん双子の従兄弟。お祖母ちゃんのご実家のものだという九州の魚介、お湯割の芋焼酎。実家や従兄弟の居間で見る駅伝が流れている。駅伝のチャンネルは自分では選ばないな。

双子だから彼の名前と弟さんの名前をくっつけて呼ばれていたり、大工だったお祖父ちゃんのお手製の掘りごたつだったり、娘さんがねこのことを「わんわん!」と言って喜ぶことだったり。その何もかもがたのしくていやもちろんその時はとてもとても緊張していたんだけれど、誰かの家族、誰かの親族の中にやわらかく包んでもらったような感覚で、それを彼の家族から知ることができてわたしはとてもとても嬉しかった。

大切に思っている人たちに会わせてもらうことが、こんなに嬉しいことだと思わなかった。この人を愛していると思った。「愛している」とこんなにも強烈に思ったのは初めてのことだった。お正月から感動で泣いてしまったし、2018年は幸先が良い。

 

am-our.com

人生を大人になったことを、腹の底からエンジョイしているカワウソ祭さんのことはTwitterで見ていてとても好きだなあ好きだなあと思っていたのだけれどここだけの話(?)わたしは彼女のことをずっと男性だと思っていた。

 

彼の大事にしているものを大事にしよう。わたしが大事にしているものを知ってもらおう。それからわたしが大事に思っている人にも彼を知ってもらおう。我々はしばらく離れて暮らすけれど、わたしも格好いい恋人であれるようにするぞ。

 

 

876文字